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能登上布の歴史

能登上布の歴史は
今からおよそ二千年前に
崇神天皇の皇女が
中能登町能登部下に機織を
教えたのが始まりと
伝えられています。

約2000年前の弥生時代から続く能登上布

石川県
無形文化財
「能登上布」

能登上布は丹念に柄を合わせて織りあげる麻糸を用いた手織りの織物で、細やかな絣模様(かすりもよう)が特徴です。今からおよそ二千年前に崇神天皇の皇女が現在の中能登町能登部下に滞在した際、この地に機織を教えたのが能登上布の始まりと伝えられています。
その後、江戸時代に近江(現在の滋賀県)から技術を導入して発展し、昭和初期には麻織物の全国一の生産高を誇りました。中能登町では後継者育成などに努力が続けられており、明治四十年には皇太子殿下の献上品に選ばれました(中能登町能登部下乗念寺目録より)。 昭和三十五年には石川県の無形文化財に指定されています。

明治40年には
皇太子殿下への
献上品に選ばれる。

能登上布会館は中能登町の伝統産業である反物「能登上布」の保存と継承のため、平成八年(西暦1996年)に開館しました。能登上布の伝統技は能登上布振興協議会によって受け継がれており、ここでは作業工程の見学や機織り体験も行う事ができます。
~~能登上布のあゆみ~~
●弥生時代…約2000年前、崇神天皇の皇女、淳名杵入姫命がこの地に滞在した際に、機織りを教え広める。(能登上布のはじまり)
●江戸時代後期(1814年)…近江(滋賀)から技術を導入し発展。
●明治10年(1877年)…能登製布会社創立。
●明治34年(1901年)…養蚕業も盛んになり絹織物の生産開始。
●明治40年(1907年)…能登上布が皇太子殿下への献上品に選ばれる。全国的に能登の麻織物の上質さが認められ「能登上布」という称号が付けられる。