原糸から糸を引き出して紡ぐ事を言います。

ボビンとは糸を巻くための筒型の用具で、めぐりに掛けたかせ糸から糸を出し、動力でボビンに巻き取ります。

ボビンに巻き取った経糸をボビン台に配置し、整経機（大太鼓）に必要な長さと本数を巻き、巻きぶしに巻き取ります。経糸絣糸も同様に巻き（小太鼓）に巻き取ります。

めぐりに掛けたかせ糸を動力で枠に巻き取ります。枠糸を緯糸整経台に掛けた種糸に合わせながら、絣柄として必要な長さをあざりを入れながら巻き取ります。

経絣糸を整経機（小太鼓）で巻き取った後、たいこ台に置き、絣の柄ごとに弛まないように板に巻き取ります。

緯絣台に櫛筬に通した糸を張り、弛まないようにしっかり〆木で止める。絣糸の上下に紙テープを張り、緯ザシの柄に合わせ、紅ガラで印をします。櫛型（模様により幅の違う櫛型に換える）に染料をつけ、定規で固定しながら捺染していきます。捺染した絣糸は糸干し台で乾かした後、蒸し器で蒸して色を定着させます。経糸絣捺染も巻き取り台で同様に行ないます。

引き違い台に経絣糸を掛け、絣の柄に合わせながら絣糸がずれないようにしっかり別糸で括ります。一定の間隔で最後まで繰り返します。

繰り返し台に捺染した緯絣糸を掛けます。絣束糸を１かせずつ分けるため、絣糸を1本1本メガラスに通し、繰り返し巻いていきます。1巻きずつ撚りをかけ、かせにして仕上げます。

地糸（巻きぶし）と経絣（小太鼓）を筬目さし台に置き、筬印どおりに地糸・絣糸を筬目にさしていきます。

筬目さしが終わると、地糸と経絣を巻き台に置き、絣の柄が横一列に揃うように一定の間隔ごとに止め棒で止めていきます。紙機くさは1回転ごとに1枚ずつ入れながら動力で巻き取ります。

機巻きを終えた巻きぶしを綜絖台に置き、あざり通りに2枚の綜絖に糸を通します。綜絖に通した前後の糸２本を1組として筬にさし、仕上げます。この後、織機に設置し織つけとなります。